不動産広告のおかしな慣習

2016/05/30

不動産広告

t f B! P L
こんにちは^^

不動産業界には、不思議な慣習があります。
その代表的なものが広告です。

今は時代の変化もあり、不動産広告はインターネットが主流です。

実は、紙媒体が主であった20年以上昔の頃から、「仲介手数料」についての表示がなかなかできない、いや、させてくれない広告会社が多いんです。

不動産取引で、「仲介手数料」は上限規制であり、極端な話ですが、0円でもいいのです。
お客様の立場からでも、仲介手数料が無料というのは魅力的であることは間違いないでしょう。
そのため仲介手数料0円というスタイルで営業している不動産業者は【仲介手数料無料】と広告に入れたいわけです。

しかし、インターネット広告のポータルサイトの代表格【スーモ・アットホーム・ホームズ】などでは仲介手数料に関する表示をおこなうと注意されるのです。最悪の場合ペナルティになる。

自由競争というのが本当であれば、仲介手数料半額や0円というのもありなんですよね。

なぜなら、複数の不動産業者が同じ物件を取り扱う不動産仲介業で、物件価格を勝手には値下げはできない訳ですから、仲介料を安くすることや、何らかのプレゼントをつけるなんて商売の基本中の基本なのですが、不動産という業界ではこれに規制がかかるのです。

お客様にメリットのある情報を配信する不動産業者はどんどん追い出されていくのです。

少し前に、ヤフー不動産がソニー不動産の広告を全面的に応援するスタイルをとりました。
その結果、業界団体がクレームを入れ、ヤフー不動産への広告を打ち切るという事態に!

そもそも、ソニー不動産は、お客様にかかった分だけを請求するという仲介手数料のスタイルで、古い考えの不動産業系へ爆弾を投下しました。

結果、不動産業界団体は、ヤフー不動産とソニー不動産を敵扱いしてしまった。

もちろん、商売ですから仲介手数料は上限いっぱいまでいただけるならそれが一番です。

でもね、昔と違って物件情報もネットで取得できる時代になり、紙媒体と違い広告というコスト面では少ない費用で多くの方の目に留まるようになったのも事実です。

営業スタイルもひと昔前までは不動産情報は不動産屋に問いあわせて、初めて入手できるものでした。
また、不動産屋に行く事で物件を見れるという時代から、情報をネットで入手し、物件は自由に見る、不動産屋に行くときは最終の交渉という動きになってきました。

時代とともに、変化が起きるのは普通ですが、不動産業界では変化が起きません。

一つには、大手不動産業者が両手(売主・買主双方から仲介手数料を頂く)での仲介手数料取得と、仲介手数料の値引きを嫌うために圧力をかけているとも言われています。

お客様にメリットのあるスタイルを行う不動産業者は、干される
お客様も最近は、インターネットでしっかりと企業のHPまで確認して安く買えるお店を選ぶ方も増えてきていますが、まだまだ大手志向やフランチャイズ等の有名店志向のお客様も多いです。

事実を知って、本当の意味でのお客様志向の不動産業者を選んでください。
安く買えるとまで言いませんが、削れる経費があるのも事実ですよ!

今日は、ここまでです。

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