なぜ建売業者がインターネット系バンクを利用したいと言うと嫌がるのか

2019/01/10

銀行融資

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新年あけましておめでとうございます。
今年もいい情報を配信できるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。

さて、本日のテーマ

「なぜ建売業者がインターネット系バンクを利用したいと言うと嫌がるのか」

です。

ネット系銀行は、金利が低く不動産購入を考えている人には魅力的に見えているので、融資を受けるならネット系銀行を利用したいというお客様もいらっしゃいます。

ですが、
ネット銀行を利用したいというと、不動産業者が難色を示すことが多々あります。

その理由は、
1、融資審査の期間が長い
2、審査がOKと言っていたのに土壇場で融資を断る
3、司法書士の指定がある
4、手続きに時間がかかる
大きくいうとこの4点かなと思います。

融資の審査は、現在では地銀などでも3日(早い場合は1日)で回答が来ますが、ネット系の銀行では融資審査に2週間近く必要になるという場合もあります。

仮に審査OKという回答が来ていたにも関わらず、土壇場で融資をしないという場合もあるため、不動産業者としては話を先に進めるにはリスクが高いと言えます。
ネット系銀行の場合は、審査の状況などが不動産業者へ伝えてくれないので全く状況が見えない点も嫌がられる理由の一つです。

ネット系銀行では司法書士が指定される場合があります。
不動産業者では業者によっては司法書士に年間で契約を結び手数料を安くしてくれるように事前に交渉している場合もあり、銀行指定の司法書士を使うとなると費用が高くなる場合もあるのです。

手続きに時間がかかるという点は、郵送でのやり取りが基本となるため、郵送した書類に不備があると、ストップして先に進まなくなり、予定していた期間内に融資を受けれないなどいうトラブルが発生する場合もあります。

もちろん、可能性という部分なので全部該当するとも限りません。

ですが、不動産を売る側に立つと、見えないリスクほど怖いものはないのです。
仮に建物の建築中で、融資の内定はあったのでお客様の希望に沿って建物をカスタムしてみたら、最終的に融資ができないとなったら、どうでしょう?

不動産業者はリスクを負うことになりますね!

地銀や都銀では、上記のようなリスクはかなり抑えられております。
その為、不動産業者はネット銀行を使うというお客様に冷たいのです。

もちろん、ネット銀行も使う予定で、地銀や都銀も同時に審査を行い、金利等のメリット以外にリスク回避もできる対策を講じることで売主である不動産業者に納得していただくという方法もあります。

ネット銀行がどうしても使いたいという意地を張ると、値引きなどの好条件を引き出せない結果になる恐れもあると言えます。
なぜなら、お客様は融資がだめなら解約すればよいとお考えなのかもしれませんが、不動産業者は不利な立場になるリスクの可能性を考えなければなりませんから、安易に値引きには応じないというわけです。
※実際の取引で、融資がOKとなっていて、ドタキャンで融資が不可能となるケースはかなり少ないです。

お客様はできるだけ金利が低い金融機関を利用したいと考えますが、実際にはこだわり過ぎることでデメリットになるということもあります。

仲介業者などと相談し、物件と銀行と、本当にお得になる方法を探してみてください。

今現在の金利が低い時期ならば大きな支払いの差はないかもしれませんが、良く考えて判断してください。

目先の金利だけではなく、司法書士の手数料なども、一回だけですが、実は料金の差が多い部分ですよ!!

では、今日はここまです。
最後までお読みいただきありがとうございました。またね~

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