相続時、不動産を共有にしても問題は複雑化するだけです。

2012/02/16

不動産の豆知識

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相続時、不動産を共有にしても問題は複雑化するだけです。

相続で現金は相続人で分けるのが簡単ですけど、不動産はそうはいかない!

単純に相続人の持分で共有してしまうとデメリットが多いと私は考えています。
一度、共有にしてしまうと。。。単有に戻すには問題が多いです。

持分の贈与をすれば、贈与税
交換・売却すれば、譲渡税
ほかにも、取得税や登録免許税が必要にもなってくるんですよね。
共有にした為に将来的、たくさんの税金を払う結果になるかもしれません。

まぁ、現金もたくさん相続財産にある場合には、残った不動産をもらう代わり、
現金をもらう額を少なくするなどといった方法もあるんですけど、今の世の中
そんなにたくさんの現金を持っている人もいないですよね~

実際現場では、問題は不動産の価値をどうやって決めるのかって事なんです。
不動産の評価とは、相続課税評価やら固定資産評価やら売却査定価格と色々な
考えかたができるので、実際何を基準に考えるのかも現場では難しい問題。

相続人のなかでも、その金額が安いだの高いだのって話にもなるんです。
相続人同士の話し合いで解決するにはかなりの時間がかかるんですよね。

不動産業者に相談すると、基本的には売却してその金額を相続人で分ける案を
提示されるのは一般的ですね。

それが簡単で分かりやすいですが、思い出の家を手放すのは気持ちの整理も必
要になってきますよね。何度か、相続のお話に関しお手伝いしてきましたが、
私が思うには、遺言書でちゃんと決めていただくほうがいいと思います。
後に、残された相続人同士でもめない為にも遺言は重要です。

相続財産の多い少ないに関係なく、事前に対策を考えましょうね!

2010年度の税制改正で『小規模宅地等の特例』の要件が厳格化されたので、
注意が必要です。

相続税なんて、お金持ちの問題と考えていた方も他人事ではありませんよ。
財産の管理は、元気なうちにしっかりやりましょう。

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